『イマーシブ・ダークナイト』vol.4終了。今回は「プロジェクションマッピングを考える」

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ダークナイト終了ました。

いやあ、毎回思うのは新しい発見と出会いがあるのが新鮮で楽しいことです。みなさんの感想ももっと聞きたいと思っています。

新宿NEUUに戻ってまいりました。

  YouTube配信の模様です。

まずは

いつものようにオープニングセッション

3人がひと言ずつ挨拶

ダークナイトの趣旨と今までの歩みを語ります。

本日のタイムテーブル

そして、

最初のトークセッション

「プロジェクションマッピングと建築学」

アシュラスコープインスタレーション 代表取締役 秋葉 哲也氏(Tetsuya Akiba)

建築・グラフィック・サイン計画・映像・音楽・web・アート活動など、横断的デザインスキルの集大成として、プロジェクションマッピングを更に進化させた独自技術「 MEDIARIUM®(メディアリウム)」をブランド化し、空間におけるデジタル演出を総合的に企画・デザイン。「2015年東京都ベンチャー技術大賞」大賞「DSA日本空間デザイン賞2016・2018」入選「第50回・51回 日本サインデザイン賞」入選「平成28年 九都県市のきらりと光る産業技術」表彰

 

建築の視点からプロジェクションマッピングを語っていただきました。空間の設計、材質や質感のこだわりの話など興味深い話でした。

そのまま2番目のトークセッションへ

「プロジェクションマッピング、カメラマッピング、inCameraVFX の共通項」

東京国際工科専門職大学 デジタルエンタテインメント学科教授 渡部 健司

プロジェクションマッピングを考える上で重要な要素 立体感

perspective パース、奥行き、

Dimention 次元

そして

Anamorphic Illusionアナモルフィックイリュージョン 歪視、錯視

Amazing Anamorphic Illusions!

 

カメラマッピングの典型例(話の中でお見せしたリンクが切れていたので別のものです)オリジナルの一枚の写真プレートを簡易なCGのオブジェクトにカメラマッピングしています。

Camera Projection / mapping in Maya

カメラマッピングのルーツ マットペインター(当時ILM)の上杉裕世氏の考案した手法 映画『フック The Fook』(1991)で使用された。彼の描いた一枚のマット画をELECTORIC IMAGEという3DCGソフト上でカメラマッピングしている。まだ世の中にカメラマッピングという手法がなかった頃です。

Camera projection / camera mapping / 2.5D – the number 1 VFX technique

こちらは時間の関係で割愛した例

アニメーションの中でのカメラマッピングの原理を見せています。分かりやすいです。

カメラ マッピング – 2D アニメーション用の 3D カメラ

映画『君の名は。』(2016)の中でもカメラマッピングは多用されています。その1シーン 隕石の落ちた火口クレータのシーン。素晴らしいシーンです。

「君の名は。」予告2

スパークル [original ver.] -Your name. Music Video edition- 予告編 from new album「人間開花」初回盤DVD

3D立体映画の世界でもカメラマッピングの手法は取り入れられています。

映画『グラビティゼロ Gravity』(2013)では1台で撮影されたノーマルのプレートからジオメトリーを作成し、そこにカメラマッピングをすることで立体視用の2眼のカメラ視点を生成している。カメラマッピングには合成エフェクトソフト「Nuke」が使われています。

Gravity Breakdown / Prime Focus Stereoscopic Conversion

マルチビジョンへの応用

新宿東口の巨大猫で有名になったマルチビジョン(3Dビジョン)も同じようにその手法にはカメラマッピングが使われています。

そしてバーチャルプロダクションでの活用方法

InCameraVFXでの活用方法 実はインナーフラスタムInner Frustumで映し出されている映像はカメラから投影しています。

Real-Time In-Camera VFX for Next-Gen Filmmaking | Project Spotlight | Unreal Engine

最後のトークセッションへ

「プロジェクションマッピングともに歩んできた映像演出の世界」

プロジェクションマッピング協会代表理事 石多 未知行(Michiyuki Ishita)

クリエイティブディレクター、空間演出家、映像作家、メディアアーティスト 映像を光として空間表現するアーティスト・演出家として国内外で活動し、唯一無二の作品や企画を多数生み出している。 プロジェクションマッピングを黎明期より手がけ、業界団体の発足や本国際大会の創設。現在では国内外の審査員や講演にも多数招聘される国際的第一人者。 光の祭典「TOKYO LIGHTS」の立上げと総監修、東京都庁舎の「TOKYO Night & Light」のコンテンツ企画演出など、観光や公共事業などにも数多く携わっている。

美大時代からVJ、ロンドン時代、いろいろな空間映像のデザインにチャレンジなど、内容も盛りだくさんでした。

ゲストトークはそれぞれの専門性やご自身の歩んできたクリエイターとしての進歩が分かるお話でした。

そのまま、交流会へ突入です。

 

交流会で流した『Box』(2014)。10年以上経っても色あせない素晴らしい作品です。プロジェクションマッピング、工業用ロボットアームの連携です。2台のロボットアームの先端に白い板がこていされています。また、カメラもロボットアームの先端に装着されて、それら3台の動きがシンクロして制御されています。

Box

ビハインドシーン Box by Bot & Dolly | Behind the Scenes

 
また次のイベントに向けて走り出します。次回は6月を予定しています。
ありがとうございました。

 

 

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